letter of intent
趣意書

 説得・交渉は、社会心理学、経営管理学、商学、看護学、普及学、コミュニケーション学、国際関係論などの学問領域における重要な研究分野であり、また、ビジネス、教育、医療、福祉、警察、司法、行政、国際取引、外交などの実務の場における重要な関心事でもある。 又、社会情勢・国際情勢的にみても”説得・交渉”の学問的知見へのニーズはこれまでになく高まってきている。 しかしながら、説得学と交渉学は非常に近い学問分野であるにもかかわらず、協力して研究を促進する場を持つことなく今日に至った。

 かくなる状況のもと、説得研究者と交渉研究者が、また研究者と実践家が交流し研究する場を設けることの意義は大きいものと考えられ、ここに日本説得交渉学会を設立する。 本学会は、既存の学問分野の枠を超えて、ありとあらゆる場における”説得・交渉”を研究対象とし、これらを繋ぐ単一の学会として、説得学・交渉学の理論的・基礎的研究と実践的・応用的研究を統合的に発展させ、説得学・交渉学の実践・応用活動への道を拓く。  

以上の趣意のもとに本学会は次の3つの目的をもつものとする。

  1. 共通性を有する非常に類似した研究分野の説得研究者と交渉研究者が積極的に交流する場を設けることによって、説得学と交渉学の研究成果を積極的に交換し、2つの学問分野の発展を加速する。
  2. 隣接した多くの研究分野の研究者をこの分野に新規参入させ、この分野の更なる発展を促進し、説得研究者、交渉研究者、及び関連分野研究者に研究成果公表の機会を提供する。
  3. 本学会設立により、説得学と交渉学の重要性を社会的に認知させ、研究成果を積極的に社会に還元することによって社会に貢献する。

2007年9月23日
学会創設者 榊 博文